ぼくはロック雑誌の編集長でもあるんだよ。
知らなかったでしょう?
●Season's Spiritual Magazine for Rock&Life●
from シンコー・ミュージック

Message


ロックンロールはもちろん音楽である。あるいは、ロック・ジェネレーションの中心にあったのは音楽だった。だが、ロックの名で呼ばれる音楽は、音楽の枠組みの中に押し込められているわけではない。
□ ロック・ミュージックとは、ミック・ジャガーのアルバムにならって言うならば、彷徨える魂そのものなのだ。
 1990年代の東京からから20年代のパリへ、50年代のシカゴへ、60年代のウェスト・コーストへ、あるいは19世紀末のウィーンへ、ロックは自在にトリップする。
 ぼくらは、『ルーディーズ・クラブ』というメディアが、その翼になればいいと思っている。過去への旅と、未来への旅のための翼。それこそが『ルーディーズ・クラブ』の役割である。あるいは、それは雑誌でさえない。ロックをある時代のある場所に閉じ込めさせないための、運動なのである。
 一九七〇年代用語を使用するなら、ムーヴメントなのだ。ロックはブルースを呼んでいる。ビートニクスを呼んでいる。失われた世代と1920年代を、さらに19世紀末を呼んでいる。そして同時に、ブルースがロックに右手を差し出したのと同じように、未来の青春を呼んでいるのである。

編集長・山川健一

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